微生物は生育に適した環境では、周囲の栄養分を取り入れて細胞の体積を増加させ、ほぼ2倍になったところで分裂して増殖します。
 このとき、細胞の遺伝情報が記録されている DNA も正確に複製し、 DNA が細胞の両端に分かれたところで中央に隔壁が形成されて2個の娘細胞となります。

 大部分の細菌では 、DNA が一本の大きな環状 DNA として細胞質に浮遊していて、細胞分裂のときには複製した DNA のコピーを確実に分け合う巧妙な仕組みが存在しています。

 一方、真核生物の DNA は複数の染色体に分かれています。人の細胞には核の中に46本の染色体があり、麹菌と呼ばれるカビには8本の染色体があります。

 細胞分裂のときには、それぞれの染色体 DNA が複製されて2本束ねられた形の染色体が細胞の中央に整列し両端に1本ずつ分かれていくことにより、2個の娘細胞に正確に1組ずつ染色体が届けられることになります。

 分裂により生じる二つの細胞に親子の区別はありません。動物の正常な細胞では分裂できる回数に限りがあり、細胞に寿命が定められています。この制限が外れると癌になってしまいますが、微生物の場合は無制限に分裂できます。

 カビなどの糸状菌は 菌糸の先端を伸長することによって生育します。細胞が分裂することなく、所々で枝別れしながら長大な菌糸が絡まり合って大きな菌糸体を形成し、肉眼で確認できる大きさに成長します。

 パン酵母などの微生物は、親の細胞から小さな芽が出てだんだん大きくなり、親細胞とほぼ同じ大きさに達したところで、娘細胞が分離する『出芽』により生育します。出芽により増殖する場合は、母細胞と娘細胞の区別がはっきりしていて母細胞には出芽痕が残ります。

  同じ場所から再びすることはできないので、最高で20回程度で出芽すると寿命を迎えることになります。

 微生物の世界って…本当に深くて感動しますね。
バイオの力で感動と素晴らしい体験を。 今日も一日、いってらっしゃい!!  

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