中国 武漢の謎の肺炎…原因は新型ウイルスなのか。

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最近、ニュースを賑わせている中国 武漢の謎の肺炎…原因は新型のウイルスということですね。今日はウイルスについて解説したいと思います。
インフルエンザや麻疹は細菌ではなく、ウイルスによる疾患です。「ウイルスは病原菌の一種?」と思う人も多いと思いますが、そもそも、ウイルスは生物ではありません。
生物の遺伝情報はすべてDNA という長大な分子にA、G、C、Tの4種類の塩基(塩基とは塩と反応して塩を生ずることのできる化合物)が並ぶことにより保存され、必要な部分だけをRNAという分子に移し取って読み取り、タンパク質に翻訳して生命活動に用いています。

ウイルスはこのDNAまたはRNAだけがキャプシドと呼ばれるタンパク質の殻に包まれたものであり、タンパク質の合成や呼吸などの代謝は一切行なっていません。
ウイルスの中には糖タンパク質も付いた膜エンベロープに包まれたタイプもありますが、基本構造は同じです。 ウイルスは宿主が決まっていて、特定の生物種だけに感染します。
鳥インフルエンザは本来は鳥だけに感染するウイルスですが、ウイルスは突然変異しやすく、他の生物に感染できるようになることもあります。

ウイルス特定の標的細胞に接触すると、巧みに細胞を欺瞞(ぎまん…人の目をごまかし、だますこと)して細胞内に取り込まれ、細胞内でウイルスの核酸が露出します。ウイルスの核酸は細胞のエネルギーや栄養源を借用して、ウイルスの核酸とキャプシドタンパク質を合成します。
これらの部品が組み立てられてウイルスが複製されると細胞から放出され、次の標的細胞探します。細胞から放出されるとき、細胞膜の一部を借用して膜エンベロープを確保します。
エボラ出血熱ウイルスのような強毒性のウイルスは、感染した細胞を完全に乗っ取って破壊してしまうので、 宿主に大きなダメージを与え、死亡させます。

しかし、宿主に依存しなければ 存続できないウイルスにとって、宿主を殺してしまうのは得策ではありません。エイズウイルス (HIV )のようにウイルスの核酸が細胞内に潜んで、時々ウイルスを複製して放出するタイプの方が生存戦力としては賢いですね。

以上のことから、ウイルスは病原菌の一種ではない 。ウイルスは呼吸などの代謝は行わない。 ウイルスは感染する宿主が決まっている…ということがわかりますね。
ウイルスの中には消化酵素や、 タンパク質合成系などが一切含まれていないのでウイルス自体はエネルギーを生産することができないんです。

微生物の世界って…本当に深くて面白いですね。
バイオの力で感動と素晴らしい体験を。 今日も一日、いってらっしゃい!!

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